何気ない日常の中で見つけた異変、そして自身に現れた異変。過酷な運命を背負った一人の少女が、多くの悩みと対峙しながらも自身の道を突き進む姿を追った映画『キラークイーン/Beyond School』が公開されます。
映画『白獣』で大きな注目を浴びた高橋佑輔監督が手掛けたこの作品は、監督が常連でもある「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」のゆうばりセレクションでも上映されました。
SFにスプラッター的な要素と、ジャンル映画的要素を主としながらも、一人の少女が自身の運命に果敢に向き合うというポイントは非常に目を引く要素であり、首都圏での一週間限定上映ながら要注目の作品であります!
作品概要
宇宙生物に寄生され、自身が危機に陥ったと感じると腕がグロテスクな触手に変化するようになった女子高生が、さまざまな葛藤を抱えながら死闘を繰り広げる中で、自身の道を突き進む姿を描いたSFアクション。
作品を手掛けたのは、『abend』『THE SHIBUYA REDEMPTION』などの短編や『白獣』の高橋佑輔監督。キャストにはモデルとして活動するサラハのほか、愛子、愛鈴、梨菜子、深崎ゆづきらが名を連ねています。
監督:高橋佑輔
脚本:高橋佑輔、みやたにたかし
出演:サラハ、愛子、愛鈴、梨菜子、深崎ゆづき、松岡武政、石神リョウ、山田竜弘、シュポン・タチバナ、富永有治、大山きか、武井祐樹、みやたに
2024年製作/78分/日本映画
劇場公開日:池袋シネマ・ロサにて2024年11月9日(土)〜11月15日(金) 1週間限定レイトショー!
あらすじ
触手の覚醒。いま、青春の終わりが始まる。
高校3年の夏休み。補習のため登校した業力レイナは、異常な言動を繰り返す教師たちと遭遇する。ただ事ではない状況に動揺しながらも、学校からの脱出を試みるレイナ。しかし異常者の魔の手はすぐそこまで迫っていた。
窮地に立たされるレイナだったが、突如、腕が「触手」化することで異常者を撃退。いったいこの触手は何なのか?自分が自分ではない恐怖にとらわれながらも、行方不明になった友人を探すため、レイナは狂気の運命と対峙する。信じられるのは己の度胸だけ。青春の終わりを真っ赤に染め上げる、SF×スプラッター×アクションムービー。
ここが期待ポイント!
本作に織り込まれるホラー的要素は「人間の乗っ取り」という部分。古くは『ボディ・スナッチャーズ』を彷彿するテーマでありますが、日本でもアニメの実写化作品『寄生獣』などといった作品もあります。人に異物が寄生され、かつ自身を損なわないという意味では後者に近い作品であるようにも感じられます。
一方でかつて『白獣』で注目を集めた高橋監督の作品だけに、人間ドラマにも注目したいところであります。過酷な環境における戦いの中で、主人公レイナはどのような葛藤に悩み、そしていかにして目の前の壁を乗り越えていくのか。彼女を取り巻く人々の姿とともにその人間模様は注目ポイントであるといえるでしょう。
またあくまで極力CGに依存せず特殊造形にこだわるという高橋監督。本作もそのこだわりがどのように映像に発揮されているのか、トレーラー映像でもその一端が見えてきますが、本作の大きな見どころでもあります。
映画『白獣』 予告動画
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