【ニュース&トレーラー】ホラーかわら版 3/10週 すぐそこまで来ているAIの恐怖?的なヨタ話から名作シリーズ続編発表盛りだくさん!
- 黒野でみを
- 3月9日
- 読了時間: 9分

暖かくなってきていよいよ春到来、とウキウキしながら過ごしていたら花粉大量発生、さらにここ二日は雨が止まず、ちょっとどんよりした雰囲気に…
「なんでこんないちいち変な天気にするのさ?いい加減にもうちゃんと晴れさせてよ!?」と、どこにぶつけてよい変わらない怒りにさいなまれる今日この頃でありました(笑)
今日の余談。以前、近日ラジオにはまっているというお話をしましたが、最近のお気に入りはTBSラジオの「ジェーン・スー 生活は踊る」。ちょうどお昼時の緊張が抜けるタイミングにピッタリのプログラムだな~と、時間があるときにはいつも拝聴しております。
で、ある日この番組で「AIに晩御飯の献立を考えさせている」というリスナーさんへのインタビューがあり、興味深く聴かせていただきました。この人の話によると、買い置きしている食材をリスト化し、生成AIか何かにそのリストを渡した上で「何が献立として最適か」みたいなことを質問として投げかけ、この答えで晩御飯の料理をおこなっている、とのこと。
これって、もう一般的にやっている人もたくさんいるのでしょうか。いや~すごい時代が来たものだな、と変に感心してしまいました。
しかし一方で、さまざまな疑問も。まずこの人は「何を基準に食材を買っているのだろう?」と。そもそも食べたいもの、これを食べなければならないという頭があっての買い物である、と考えていたら、その時点でメニューって決まっているんじゃないのか?それをわざわざAIにまた回答を求めるって……まあもちろんAIの答えが予想外で、その意外性を期待して、ということでこういうことをやるというのもアリかな、という考えもあるかもしれないけど、なんでまたわざわざ……
またこの方法、「料理が好き」という人にはあまり向いていないハックだな、という気もしました。料理が好きな人って、あれやこれやメニューを考えること自体も楽しみなのに、AIにその楽しみを奪われるような気もする……
まあこんな感じで頭の中に「?」がいっぱい出てくるわけですが、いかに自分が飯を作る人のことをないがしろにしているか、ということもよくわかる(笑)。ご飯を作るって、本当に大変な仕事ですからね。
一方、AIに世界が支配される、というアクション・サスペンスやホラーの映画作品もこれまでたくさん発表されてきましたが、そのストーリーに対して「ああ、人間って急にAIに支配されるんじゃない、こんな日常の細かいところから人間はAIに飼いならされるのだな」などと妙に納得したり(笑)
本当に皆さん、気をつけましょうね……(なんのこっちゃ……)
さて、今回のかわら版。ニュースは『クワイエット・プレイス』続編、あのカルトホラー『悪魔の毒々モンスター』シリーズ最新作とシリーズ最新作情報、そして『CUJO』『バトルランナー』リメイクと濃い内容でドド~ン!と来ました。
トレーラーはやはり「パブリック・ドメイン」作品もある一方で、実在の連続殺人鬼物語、精神的な奇病にまつわるホラー、そしてゲームドキュメンタリーと、近代を象徴するテーマを扱った作品が出そろっています。
1. 3/10週の「ホラー映画」ニュース
今週のニュース、トップは『クワイエット・プレイス』シリーズ。昨年、前日譚となる『クワイエット・プレイス:DAY 1』が公開されましたが、プロデューサーのブラッド・フラーがこのシリーズ最新作が制作中であることを今月、ウェブサイト「The Direct」との新たなチャットで明かしています。
このチャットでは改めて「『クワイエット・プレイス:DAY 1』は『クワイエット・プレイス 3』ではなく、現在制作を開始しているところです」と念押しで説明、一方でシリーズを通して作品を手がけたジョン・クラシンスキー監督のスケジュール都合で、製作にも時間がかかっていることを語りました。なお本作ではクラシンスキー監督の妻であり、第二作まで出演したエミリー・ブラントが復帰するとのこと。どのような物語になるのか、非常に興味深いところであります。
また、エドガー・ライト監督が手掛ける映画『The Running Man(1987年日本公開時の邦題:バトルランナー)』のリメイクについて、監督はエンパイア・マガジンとの会話の中で「1980年代の映画化よりもスティーブン・キングの原作小説に忠実なものになるだろう」とほのめかし、「この本で私が気に入った点の 1 つは、ベン・リチャーズが一人で外の世界に出て、最も危険なかくれんぼをしているという点です。いろいろな意味で、ロードムービーを作っているような気分です。非常に緊迫感があり、危険なロードムービー」と語っています。
この作品の原作はスティーブン・キング。1987年の映画では主演をアーノルド・シュワルツェネッガーが務めていましたが、今回これはグレン・パウエルに引き継がれることとなっています。
さらに同じくスティーブン・キング関連という意味で一つのニュースが。Netflixがキング原作小説の映画化作品『CUJO』(1983年)を新作映画として企画している旨を「DEADLINE」が伝えています。
人懐っこいセントバーナードが狂犬病にかかり、飼い主の親子が恐怖陥れられるという『CUJO』の物語は1981年に出版され、ルイス・ティーグ監督による古典的ホラー映画化はわずか2年後の1983年に公開されました。10年前には、サン・クラシック・ピクチャーズがこの新たな映画化作品『CUJO』( 「Canine Unit Joint Operations」)を製作すると発表していましたが、結果的にプロジェクトは実現しませんでした。
一方、キングは最近短編小説の続編『Rattlesnakes 』で「CUJO」の世界に戻ってきたと言われています。この待望の続編は、昨年のキングのアンソロジー『You Like It Darker』で初公開されています。
一方、マコン・ブレア監督による古典映画のまったく新しいリブート作品『The Toxic Avenger(1987年日本公開のオリジナル作品邦題:悪魔の毒々モンスター)』について、「Entertainment Weekly」により主人公の新しい初見画像2枚がシェアされました。
『The Toxic Avenger』は『The Toxic Avengers』は1984年から2000年にかけて公開された4本のシリーズ 映画と、1990年代のアニメテレビシリーズ「Toxic Crusaders」というフランチャイズ・プロジェクト。本作はこの正式な続編になるものとされています。
第一印象としては、なるほどオリジナルのグロさも感じさせながらも「をを、両目があるのか…」というインパクト(笑)。オリジナル作品では、片目が溶け落ちていましたからね。全体がグリーン主体のカラーリングになるなど、若干ポップになった印象でもあります。

今週はこのほかにも、あのポール・W・S・アンダーソン監督が制作する名作「ゾンビゲーム」の映画化『The House of the Dead』に関してのニュース、ノルウェーのボディホラー映画『The Ugly Stepsister』の公開が2025年4月18日に劇場で公開される告知など。
『The Ugly Stepsister』は古典的なシンデレラ物語に不吉なひねりを加えた物語。昨年日本でも公開された『シン・デレラ(原題:Cinderella's Curse)』を思い出すところでありますが、サンダンス映画祭でプレミア上映され、観客の1人が嘔吐したことで話題となったとのこと。かなりエグそうな作品であります。
引用:
『クワイエット・プレイス Part III』最新情報 – 三部作の結末が形になりつつあり、さらなる映画化の可能性も高い(From 「Bloody Disgusting」2025/3/10)
エドガー・ライト監督が『The Running Man』の映画化を「危険なロードムービー」と呼ぶ(2025/3/10)
Netflix、スティーブン・キングの『CUJO』を新作映画で復活させる(2025/3/11)
映画『The Toxic Avenger』 – エンターテインメント・ウィークリーがピーター・ディンクレイジ演じるトキシーの初画像を公開!(2025/3/13)
映画『The House of the Dead』 – ポール・WS・アンダーソンが「非常に怖い」ホラー映画化について語る!(2025/3/10)
『The Ugly Stepsister』 – ダークなおとぎ話のホラー映画が4月に劇場公開(2025/3/11)
2. 3/10週発表の新作「ホラー映画」トレーラー
『The Dark Domain: Mickey vs. Winnie』
近日公開予定
監督:グレン・ダグラス・パッカード
出演:ダニエル・ウィルキンソン、クリス・ブードローほか
概要、あらすじ:
「ミッキーマウス」「くまのプーさん」という二つのアイコンが対決するというパブリック・ドメイン系クロスオーバーホラー映画。
「1920年代に呪われた森に逃げ込んだ2人の囚人が、暗い森の泥の奥深くに引きずり込まれ、飲み込まれていく。
100年後、スリルを求める友人グループが、知らず知らずのうちに同じ森に足を踏み入れる。
そこへ囚人たちは彼らの子供時代のアイコンであるミッキーマウスとくまのプーさんの歪んだ姿に変身し、彼らを恐怖に陥れるために現れ、彼らのAirbnbを利用した休暇を恐ろしい展開に変えていく……。」
(From 「Bloody Disgusting」2025/3/10)
『Ed Kemper』
4月11日からTubiでのみ配信
監督:チャド・フェリン
出演:ブランドン・カーク、スーザン・プリヴァー、ブリンケ・スティーブンス、リュー・テンプル、ロバート・ミアーノ、カサンドラ・ガヴァほか
概要、あらすじ:
15歳のときに祖父母を殺害し、その罪で仮釈放された後、1972年から1973年の間に母親を含む8人の女性を殺害した殺人鬼エドモンド・ケンパ―の恐ろしい実話を描いたスリラー。
(From 「Bloody Disgusting」2025/3/11)
『The Killgrin』
2025年4月25日にVOD配信
監督:ジョアンナ・チューサリス
出演:コンスタンティーナ・マンテロス、クリスト・フェルナンデス、アダム・ツェクマン、ラモーナ・ミラノ、ピーター・マクニール 、ジリアン・フォーティン、マット・マーレー、リン・グリフィンほか
概要、あらすじ:
古典的なポパイのキャラクターをダークに再解釈したホラームービー。
「ある日、ミランダに悲劇が訪れる。
そのショックもあってか、後に彼女は突拍子もない自己啓発法を模索するようになる。そんなある日、一人のスピリチュアルヒーラーより彼女のオーラの中に「Killgrin」と呼ばれる病状があり、彼女が抱いている悲惨さを増殖していることを知る。
最初は懐疑的だったミランダは、一般的なグループセラピーに通う。しかし間もなく彼女の身近な人々が恐ろしい運命に見舞われるとともに、恐ろしい真実が明らかになっていく……。」
(From 「Bloody Disgusting」2025/3/13)
『TerrorBytes: The Evolution of Horror Gaming』
2025年夏に公開予定
監督:リチャード・モス
出演:ジョン・カーペンター、山岡晃、ロバータ・ウィリアムズ、ジョン・ロメロ、デニス・ダイアック、コリィ・テイラー、Swery65、デイヴィッド・シマンスキー、河野一二三、エアドルフ、ウィル・バイルズ、Jeremy Blaustein、サム・バーロウ、マシュー・コートほか
概要、あらすじ:
50人以上のホラー界の著名人が登場する5部構成のドキュメンタリーシリーズ。
5 つのエピソードはそれぞれ異なるテーマを掘り下げており、サバイバル ホラーからライセンス ゲーム、FMV およびインタラクティブ ムービー ゲーム、インディー ホラー シーンへと進み、最後に「呪われた」物議を醸すゲームで終わる。
(From 「Bloody Disgusting」2025/3/13)
『The Shrouds』
2025年4月25日に全米公開
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴァンサン・カッセル、ダイアン・クルーガー、ガイ・ピアース、サンドリーン・ホルトほか
概要、あらすじ:
「一見平穏ながら、不気味な空気が漂う近未来。
妻をガンで失ったショックから立ち直れず、妻の妹と禁断の関係に陥るカーシュ。
技術起業家としての名を持つ彼は、遺族が死んで土に埋葬された愛する人たちの徐々に腐敗していく姿を目撃できる新しいソフトウェアを開発する。
ところがある日、彼の技術を利用して墓が次々と破壊される事件が発生する。
事業が危険にさらされ始める一方で、彼は潜在的に巨大な陰謀を暴いていく……。」
(From 「Bloody Disgusting」2025/3/14 )
Comments