
SNSが流行し始めたころから万人がレビュアーになり、映画に対して「チョーおもしれ―神!」だの「つまんねぇ~ゴミ!」だのという、なんだか味気ない一言感想が「SNSでどれだけコメントされているか」という傾向だけで作品の良し悪しが決められる、みたいな議論があったように見られました。そこでふと気が付いたのですが、「理解できない」「つまらない」などと一言評価を下してしまう人は、随分と損をしているんじゃないでしょうか?
作品の評価を「良し悪し」という二極に落ち着かせてしまうのはいかがなものか?ということを想っていました。映画という作品の中で表現できるものなんていろんな制約があって、その中で製作者が本当に言いたいことにスポットを当てて物語を作っているわけで、いい映画ほど実はそれを読み解くためにはいろんな見識が必要な場合が多いと思っています。
また、評価なんて人の好みでいくらでも変わるもの。例えば自分の好みから若干でも外れた作品を受け身で見ていたら、物語の何もかもを理解できるわけがない。ボーっとして見ていたら「理解できない」という理由だけで「つまらない」などと評価を下してしまうことも…なんてことを考えたわけです。
人によっては、場合によってはこの評価が正しいのかもしれません…しかし一方でこの「つまらない」という評価を下した人はそれゆえに「映画はそもそもこういったもの」と決まった見方しかできず、合わせて何もかも受け身でしか物事を考えられなくなっているのでは?とも思えるのです。それだけでなく、その人を知る人は「あいつは受け身でしか物事を見ていない。本当のことが分からない奴だ」などと見下すかもしれません…
そんなことを考えて、私はライターとしては何かもがくように「え?この映画つまらないけど、本当につまらないの?いや本当は何か裏に隠されたメッセージがあるはずだ」などと半ば強迫観念にとらわれたような気分で映画を見ることがしばしば…(笑)
いやいや、正直最初は「自分の好みではない」という映画を見るのは、なんとなく苦痛のようにも感じていましたが、なにか一定のラインを超えた時「うぉ~映画っで面白れぇ~!」なんてことをたくさん感じるようになり、自身に新たな感覚が芽生えたのではないかと考えることもあります。時にはみんなが「つまらない」とか言っている映画を、敢えてチャレンジとして見てみてはいかがでしょう?ただ、何の準備もなく見たらやっぱり「つまらない」で終わってしまう可能性は高い。次回は「新たな映画の見方」を考えるヒント、なんてネタでもいかがでしょうかねぇ…
今回もアニメ、エクソシスト系ホラーコメディー、そして「ワニ」。パニック系ではサメ映画に次いで大きなジャンルとなるワニ・パニック。しかも墜落した旅客機からのパニック。「絶体絶命」こそこのジャンルの鉄則でありますが、その点においてはかなり期待できるものでしょう。
そして異空間系?ミステリーの『Delicate Arch』。配信限定のようなので低予算味は否めないかもしれませんが、なかなかミステリアスな雰囲気。そしてゲームの映画化『Until Dawn』がついに正式予告。これも異空間、タイムリープとミステリー要素満載の上に筋金入りのグロ表現!ああ、なんだか久々にストレートなホラーだな、などと感じる映像でありまする…
『Delicate Arch』2025年2月10日
2025年2月11日 よりSCREAMBOXで配信
監督:マシュー・ウォーレン
出演:ウィリアム・レオン、 ケリー・マック 、 ケヴィン・ボーレバー 、 ルネ・リーチほか
概要、あらすじ:
ユタ州ソルトレイクシティとモアブで撮影されたSCREAMBOX限定の物語。
「人間関係が崩壊しつつある大学生4人。ある日彼らはふとキャンプ旅行に出かける。
砂漠にポツンと佇む彼らは、自分たちの現実が見た目とは違うのではないかと疑い始め、すぐに監視されていることに気づいていく。」
『Night of the Zoopocalypse』2025年2月11日
2025年3月7日より劇場公開
監督: リカルド・カーティス、ロドリゴ・ペレス・カストロ
出演(声優):デヴィッド・ハーバー、スコット・トンプソン、ポール・サンヒョン・リー 、ガビ・コスミディスほか
概要、あらすじ:
ホラーの巨匠クライヴ・バーカーの構想にインスピレーションを受け、バーカー自身が製作総指揮を務めたアニメ映画。
「コールペッパー動物園で大混乱が発生。
賢い若いオオカミのグレイシーは、タフだが心優しいマウンテンライオンのダンと協力し、生き延びなければならない。
映画好きのキツネザルのザビエル、恐れを知らぬカピバラのフリーダ、そして一番小さい(しかし一番強い)ピグミーカバのプートを含む寄せ集めの仲間とともに、このありえないヒーローたちがゾンビ動物の大群を出し抜き、家を取り戻すべく立ち上がる。」
『For Sale by Exorcist』2025年2月11日
2025年3月11日にドレッドからデジタルおよびVODで配信
監督:メリッサ・ラマルティナ
出演:エミリー・クラッセン、ジョン・ダイムズ、タチアナ・フォード、ジュリアン・ボール、ヘレンマリー・ボール、ペニー・ニコルズほか
概要、あらすじ:
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の監督エドゥアルド・サンチェスがエグゼクティブ・プロデューサーを務めるモキュメンタリー。メリッサ・ラマルティナの夫クリス・ラマルティナとロブ・ウォーカーが脚本を担当。
「スーザン・プライスは、有能な不動産業者で、公認エクソシスト。
全国の幽霊屋敷の転売に長年携わってきたが、自分の永遠の住まいを探しているうちに、追い出した幽霊たちが復讐のために戻ってくる。
スーザンは、この復讐心に燃える霊たちと和解できるのか…それとも、頭金とともに命を失うことになるのか……?」
『Gator Creek』2025年2月12日
2025年初頭に公開予定
監督:タネリ・ムストネン、ブラッド・ワトソン
出演:アテナ・ストラテス、エリシャ・アップルバウム、サラ・プリディ、デヴィッド・ニューマン、マダレナ・アラガオほか
概要、あらすじ:
『海底47m』のプロデューサーによるクリーチャー映画。
「ヒューストン大学卒業生のカイルと友人たちが、荒涼としたルイジアナ州のバイユーで飛行機事故に遭遇する。なんとか生き延びた彼らだったが、休暇は悲惨な出来事に変わっていく。
着陸したジャングル、そしてその川の浅瀬にはるかに危険な何かが潜んでいることに気づく...それは、原始的で高度に進化したアメリカワニの群れだった。」
『Until Dawn』2025年2月13日
2025年4月25日より劇場公開
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
出演:エラ・ルービン、マイケル・チミノ、ユ・ジヨン 、オデッサ・アジオン、 ピーター・ストーメア、マイア・ミッチェル、ベルモント・カメリほか
概要、あらすじ:
ビデオゲームからの実写化作品で、タイムループの恐怖が詰め込まれたモンスタームービー。
「妹のメラニーが謎の失踪を遂げてから 1 年後、クローバーと友人たちは謎の答えを求めて、彼女が姿を消した辺鄙な谷へと向かう。
廃墟となったビジター センターを探索していると、覆面をした殺人犯に尾行され、1 人ずつ惨殺されていく…ところが目を覚ますと、同じ日の夕方に戻っている。
谷に閉じ込められた彼らは、何度も悪夢を再現することを余儀なくされ、殺人者の脅威は毎回異なり、前回よりもさらに恐ろしいものになる。
希望が薄れていく中、グループはすぐに死者の数が限られていることに気づき、脱出する唯一の方法は夜明けまで生き延びることだと悟る。」
記事引用
『Delicate Arch』
『Night of the Zoopocalypse』
『For Sale by Exorcist』
『Gator Creek』
『Until Dawn』
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