【トピックス&トレーラー】ホラーかわら版 4/21週 ホラー映画主導の町おこし&慈善活動(?)的なトピックスから『ラストサマー』リブート、SFホラーまで…
- 黒野でみを
- 3 分前
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ついこの前まで「寒ぅい…早う温ぅならんかのぅ…」とうずくまっていたかと思うと、夏の到来が今から恐ろしくなるほどの、気温の上昇具合。かと思ったら今日は雨…桜などいつの間に落ちたん?と思えるくらいに激しい季節の移り変わりであります。
日本は「四季が楽しめる」と言われていたのはどなただったのでしょうか…いつの間にか日本の四季は、そんな風情がどうのこうのというのどかさからはかけ離れたものとなってしまって…温暖化だなんだかというところの影響なのでしょうかねぇ。まあ体調を崩しやすい時期でありますので、どうか皆さまもお体ご自愛くださいませ。
で、本日の与太話(笑)ですが、よく映画って「映画は映画館で見るべきだ」と訴える意見をよく耳にした印象でありますが、皆さんはどのようにお考えでしょう?数年前であれば、私も同じ意見でした。ところが配信のサブスクってやっぱり便利ということもあり、ちょっと恥ずかしながら心変わりしてきたわけです(笑)。
もともと「映画は映画館で」という意見については、やはり映画ならではの「ディテールがよく見える」という点においての利点があるから、という理由で押していた真意がありました。
以前は映画の試写ということで、宣伝さんから時々DVDが送られて、なおかつ試写会場への案内もいただいたことがあり、両方を見比べてみたりしていたのですが、やはり大きなスクリーンに見られる映像では細部までしっかり作り込まれていることが確認できる。テレビやPCのモニターで見える細部なんてしれているなという感じ。プロジェクターも購入し家で試したものの、実際には「PCの画面が大きくなっただけ」という印象。実際には映画館のスクリーンで見えるディテールにはかなわないなぁ、というところでした。
では映画館の方が絶対優れているか?というと、今は必ずしもそうではないんじゃないか、という気もしています。もともと映画館の形式ができた、というルーツを考えると、やはりそこには『「金を稼ぎたい」という意図があり、効率よく客から金をとるには大きなスクリーンで…』という考えがあったのでは?(笑)、なんて思うわけです。そのためたまたま大画角投影が基本となり、それを前提として映画が作られてきた、と。
しかし今はどうでしょう?配信を前提に作られている映画も多く発表される中、大きなスクリーンを必ずしも意識しない作品も多いと思うんです。むしろスマホでパッとコンパクトに見ることで印象を与える映像、というコンセプトの作品だって考えられるわけです。
そうなってくると、必ずしも映画館で…なんて思わなくなってきたわけです。むしろ「商売前提」で運営しているシネコンさんとか、「もっとサービスの改善を考えてもらいたい」と思うくらいに酷い状況もあり、かえって家で利用できる配信で見た方がいいなぁなんて思うときも少なくない。
「チェーン店的にサービスしているシネコンのサービスの、どこが悪いの?」と思われる人も多くいるかもしれませんよね。改善してもらいたいのは「映画が始まったら、もうそこで人を入れないでほしい」ということ。シネコン側としては親切心もあり、まあ…稼ぎたいからと(笑)、少々遅れても人を入れる傾向がありますが、これがところによっては酷い。
ある時は映画が始まって30分くらい過ぎたころにノソノソと場内に入ってきたカップルとかいて、席が分からないからと、目の前でウロウロしていたりしたことがありました。あの時はさsがにブチ切れて、みんな映画に集中している中で「おいっ!」と怒鳴ってしまったことがありました(笑)。まあ今考えると怒鳴るのはやり過ぎかな、という気もしましたが、大勢で一つの映画を見るというのは必ずしも必要な条件ではないと思いますし、PCのモニターで見ても作品の印象が十分伝わるのであれば、必ずしも映画館でという気持ちは、最近はあまり強くもっていません。
映画視聴におけるこの二つの方法に関し、賛否はいろいろあるかもしれません。しかしいまさらどちらが消えていくというということもないだろうし、敢えて議論を進めて相手を消していこうとするなんてそれこそ意味を感じられないところ。どちらもそれぞれのメリットを生かして、見る側が「見て良かった」「人生を豊かにするヒントが得られた」と思えるようなサービスを提供してもらえたらな、と思います。
そんなわけで
「映画が始まったら、もう客を入れるな!」
としつこく言いたいわけですが…すみません(笑)
一人で勝手に盛り上がってすみません(笑)。今回のかわら版であります。トピックスはなかなかユニークなネタが揃いました。イベント系では『ジョーズ』、『悪魔の毒々モンスター』と、古き良き時代の名(迷?)作にまつわる話。さらに『ジュラシック・パーク』とNBAのコラボ(!?)と、むむ?となりそうな話題揃いです。
トレーラーはいよいよ登場した『ラストサマー』リブート版。さらに故・トニー・トッドの遺作、『ヘルレイザー』にインスパイアされた強烈ゴア作品などと、なかなかにインパクト抜群なタイトル揃いであります。
1. 4/21 週の「ホラー映画」トピックス
さて今回1発目は『Jurassic World Rebirth』について。
NBAプロバスケットボールチームオクラホマシティ・サンダーの選手であるシェイ・ギルジャス=アレクサンダーが『Jurassic World Rebirth』の世界に登場、なんと「ギルジャスサウルス」という恐竜(?)に扮し(といってもすがたはそのままですが…)、恐竜に対してドライブを仕掛け、崖の上のゴールにダンクシュートを決めんとする姿が…
これは週末のNBAプレーオフ中に放映された『Jurassic World Rebirth』のクロスプロモーション広告映像ですが、いやはやなんとも…恐竜相手のバスケって…怖すぎる(笑)。
続いてはライアン・クーグラー監督のヴァンパイア映画『Sinners』に関する話題。この作品は木曜の夜から全米3,308の劇場で公開され、国内興行収入で推定4,560万ドルを記録、2025年の同ジャンル作品としてはダントツの初週末興行収入を記録。
今年のこれまでの記録保持者は、NEON製作の『The Monkey』で、同作品は国内初週末興行収入1,400万ドルの記録。『Sinners』は既に世界中で6100万ドルを稼ぎ出しており(Box Office Mojo調べ)、数日後には今年のホラー映画興行収入最高記録を更新する勢いを見せています。
またこの作品は全米興行収入1位を記録しただけでなく、この10年間でオリジナル映画としては国内最大のオープニング週末興行成績を記録。ジョーダン・ピール監督の『アス』が2019年に7100万ドルで初登場して以来、オリジナル映画としては最高のオープニング成績とのこと。
マイケル・B・ジョーダンが二役を挑戦するなど、話題も豊富な本作ですが、日本でも注目を浴びそうで、公開が待ち遠しいところであります。
続いてのニュースは、ロブ・ゾンビに関するトピックス。
彼は9月16 日に書籍『House of 1000 Corpses: The Making of a Cult Classic』が発売されます。。
これはゾンビが手掛けた2003年の監督デビュー作『マーダー・ライド・ショー(House of 1000 Corpses)』の制作の舞台裏が紹介されており、合わせて映画監督自身がクリエイティブ チームにインタビューするとともに、プロジェクトに対する自身の感想も掲載、さらに完全な撮影台本、プロセスの洞察を提供する手書きのメモ、貴重なアートワーク、コンセプトスケッチ、スチール写真など、非常に希少価値の高い書籍。
(ロブ・)ゾンビファンならずとも映画ファン、映画を志す人にとってはたまらない1冊となることでしょう。
4つ目は怪奇小説・幻想小説で知られるH・P・ラヴクラフト原作小説の映画化情報です。
1922年にホームブリュー誌に初めて連載された短編小説『Herbert West: Reanimator』の現代版新作が、脚本家 アダム・サイモンとティム・メトカーフによって制作中であるとのこと。
この原作は、ラヴクラフト作品の中で架空の大学として登場するミスカトニック大学について言及している最初の作品であるといわれています。またこの作品は以前スチュアート・ゴードンが『蘇生者』のタイトルで映画化しており、今年で公開40週年を迎えています。
先日当サイトで紹介した『VENUS/ヴィーナス』もラヴクラフト原作小説の映画化であり、映像にしたくなるような要素が多くあるとも見えるラヴクラフト作品。どのような映像が見られるのか、注目したいところであります。
さて、ここからは少し毛色の変わったトピックスを。
スティーブン・スピルバーグの映画『ジョーズ』の舞台は架空の地、アミティ島。実際の場所はマサチューセッツ州のマーサズ・ヴィニヤードという島で、今年『ジョーズ』50周年を全力で祝福!とばかりに6月20日から23日にかけて、様々なテーマのイベントが開催されるとのこと。
イベントでは映画の公式ドキュメンタリー『Jaws @ 50: The Definitive Inside Story』をはじめ交響楽団によるジョン・ウィリアムズの楽曲演奏や博物館での『ジョーズ展』開催など、島のあちこちで楽しいイベントが行われる予定。
いや〜パニック映画の金字塔ともいえるあの作品が、いわば「町興し」に貢献するとは。いい時代になったものです(笑)
続いても、ホラーが街に貢献!(笑)
なんとあの「毒々モンスター」が清掃活動!?記事いわく「みんなのお気に入りの環境意識の高いスーパーヒーロー」(?)が、アースデイを祝うために該当に出没、ロスアンゼルスのまちなかで清掃活動を行ったというもの。
「アースデイ」とは地球の環境保護への支援を示すため毎年4月22日に行われる恒例のイベントで、1969年にユネスコにおける環境関連の会議で提起され発足したもの。
いや〜モンスターいい奴じゃないの!と褒める一方で「この人…公害で誕生したんだよな…そんな彼が清掃活動…?」複雑な気分でもあります(笑)。なかなか意味深な感じもしますけどね。
引用:
NBAオールスターのシェイ・ギルジャス=アレクサンダーが『Jurassic World Rebirth』のプロモーションで”ギルジャスサウルス”に変身(2025/4/21)
『Sinners』が、この10年間のオリジナル映画として最高の国内オープニング記録を樹立!(2025/4/21)
ロブ・ゾンビが『House of 1000 Corpses: The Making of a Cult Classic』全脚本などを収録した書籍を出版(2025/4/22)
H・P・ラヴクラフトの『ハーバート・ウェスト 蘇生者』の新作映画化が進行中(2025/4/22)
マサチューセッツ州マーサズ・ヴィニヤードで撮影された『ジョーズ』50周年を祝おう(2025/4/24)
「The Toxic Avenger」がアースデイにロサンゼルスの街路を清掃しました!
2. 4/21週発表の新作「ホラー映画」トレーラー
『First Moon』
2025年5月6日にVODプラットフォームで公開予定
監督:ピーター・マクラウド
出演:ローレン・エスポジート、ジュリアン・カーティス、シャノン・ライアンほか
概要、あらすじ:
「あるウェイトレスがカルト宗教に誘拐される。
彼らは彼女を狼男ウイルスから救い出そうと躍起になる一方、その過程で彼女を殺そうとしている。
彼女は最初の満月を迎える前に脱出できるのか……?」
(From 「Bloody Disgusting」2025/4/21)
『I Know What You Did Last Summer』
2025年7月18日より劇場公開
監督:ジェニファー・ケイティン・ロビンソン
出演:ビリー・キャンベル、ガブリエット・ベクテル、オースティン・ニコルズ、ローラ・タン、ニコラス・アレクサンダー・チャベスほか
概要、あらすじ:
1997年に公開されたスラッシャー映画『ラストサマー』のリブート版。
『ある仲良しの友人5人組。彼らはある日、不注意で致命的な自動車事故を起こしてしまう。
結果彼らは責任を隠蔽し、その結果に直面するよりも秘密にしようと誓う。
1年後、彼らの過去が再び彼らを苦しめ、恐ろしい真実に直面せざるを得なくなる。
誰かが昨夏の彼らの行いを知っており…そして、復讐に燃えていたのだった……。』
(From 「Bloody Disgusting」2025/4/22)
『The Bunker』
近日公開予定
監督:ブライアン・ハンソン
出演:トニー・トッド、チェルシー・エドマンドソン、トビン・ベル、チャド・マイケル・コリンズほか
概要、あらすじ:
「謎のエイリアン船が空に現れ、地球はかつてない脅威に直面する。
微生物病専門医のミシェル・ライリー博士は地下シェルターに閉じ込められ、地球外からの侵略者に対抗するための生物兵器の開発を任され……」
(From 「Bloody Disgusting」2025/4/24)
『Thorns』
2025年5月6日よりVantage MediaからVODで配信
監督:ダグラス・シュルツ
出演:ダグ・ブラッドリーほか
概要、あらすじ:
「主人公はNASAで働く元司祭の男性。彼は深宇宙からの謎の無線信号を受信した後、沈黙した辺境の天文台の調査に派遣される。
到着すると、ある信号がポータルを開き、棘のある怪物を解き放ったことを発見する。
彼は信号が世界の終末を早めるのを阻止するため、失われた信仰を呼び覚ますことを余儀なくされる……」
(From 「Bloody Disgusting」2025/4/24)
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